さりーのスペイン、ワーホリ、色々と

スペイン大好きなさりーによるスペインでの生活、旅行、語学学習について書いたブログです。2019年10月からスペインのバレンシアで生活しています。スペイン語は学校やクラスには行かずに勉強しているので、少し怪しいスペイン語ですが、スペイン語が大好きです。ワーキングホリデーでの生活や情報について書いています。

スペインで仕事を探してみたけれど、現実は厳しかった

Hola‼

 

スペインは仕事がないのにワーホリの受け入れを開始してしまったから、来てもなかなかないよということは、色々な人の情報から聞いていたのですが、スペインで仕事を見付けるのは本当に難しいです。

 

セビージャに引っ越してから3週間ぐらいが経つのですが、到着した翌日からCV(履歴書)を持って、街中にあるホテルやお土産屋さん、カフェ、レストランに出向いているのですが、一向に音沙汰なし。

 

そんな中で、実は2件ほど私は仕事をするチャンスに遭遇しました。

仕事を見付けた場所は中国人が経営するレストラン。

履歴書を渡してその場で今ならポジションが空いているよと言う話を受けました。

 

ただ本当に仕事時間は過酷。

私が見付けたお店の一つは開店したばかりの中国料理のお店。

Jornada completaで月に1200€の月給です。

ホテルやお土産屋さんなどの観光関連の仕事で働いていた友達によると、

実は月に1200€はセビージャの仕事の中ではかなりいい給料とのこと。

仕事の条件を聞いてみると、週6日の仕事でランチの時間とディナーの時間の仕事があり、ランチとディナーの間は店を閉めるので、ディナーの時間にまた店に戻ると言う形態の仕事でした。

 

計算してみると、1日の労働時間は軽く9時間を超える。

間に仕事がない時間があるとはいえ、その間の時間に帰宅したりしたらあまり何もできないため、実質拘束時間はお昼間から夜の12時までで、1日ほぼ何もできない…。

 

週6日×1日9時間の仕事なので1週間の仕事時間は54時間を超えます。

下手したら60時間は超えますし、日本で働くよりもずっと過酷!

ただセビージャだと300€ぐらいで住める場所はあるので、1か月働けば3か月分の家賃と生活費を稼ぐことが出来ますし、週1日の休みでは特にお金を使う時間もないので、割と週1日の休みに豪華なレストランに行ってスペイングルメを堪能することも可能。

 

ただ、何しに来たのかわからなくなると思ったので、働かないことにしました。

私って本当に怠け者。。。

 

そして、もう一軒は中国人が経営する20年以上セビージャにあるレストラン。

「学生?Media jornadaの仕事あるよ?」と言われたので、

スペイン語を勉強する時間がほしいので(実際は遊びたいのも半分)、Media jornadaの仕事の方が嬉しいです」と返答。

そして、働くために必要な書類を役所に取りに行ってから仕事条件を聞いてみると、

・週6日労働

・基本的にはランチの時間(客が入れるのは16時半までで、仕事は客が帰るまで)、金曜と土曜は夜も(これも客が帰るまで)

・月に500€(Media jornadaであれば割と普通の給料です)

仕事が12時からだったので、ランチの時間は最低4時間半、長いと5時間半、

夜は19時半からだったので、最低5時間、長くて5時間半…。

全部一回の仕事が5時間だとして、ランチ6回×5時間+ディナー2回×5時間=40時間…。

 

Jornada completaは週5日×1日8時間で40時間が普通で、Media jornadaなら20時間が普通なのですが、これはどう考えてもMedia Jornadaじゃないじゃん?と。

 

仕事が決まってから1週間ぐらい、やっぱり断ろうかすごく悩みました。

友達や同居人にも色々相談してみましたが、

他の地域に住む友達には、「この条件は酷すぎる!」と。

同居人にも「これはかなり悪質な条件・・・。他を探せ!」と。

セビージャに住む友達には「もしかしたら大変じゃないかもしれないし、セビージャで仕事見付けるのは大変だから、一回働いてみて、様子を見てみるのもありだよ」と。

 また、「当面必要なお金だけ稼ぐために少しだけ働いて、その分だけお金貰ったこともある…そして、いい仕事が見付かるまでの数週間だけ働いてすぐ辞める人は、ここでは結構いるよ」とのこと。

 

結局、1,2週間働いてから考えようと思い、仕事をしてみることにしました。

 

実際に働いてみると…、

・12時に来いと言われたのに、12時になっても誰もいない…。

毎回5〜15分遅刻してきます。仕事なのに時間守らないの???

今まで日本で生活して来て、同僚も日本人が多かったので、どうしてもここら辺が理解できない。

 

・営業時間までの清掃の仕事は楽ですし、サービス自体はかなり簡易なものなので、日本語を使えないことを除けば日本のレストランよりも楽だった…。

 

・スペインはランチの時間が遅いので16時前後に来る客も多く、仕事が終わるのは毎回17時半近く(毎回って3回しか働いていないけど)

 

・友達が来ると、座って友達と話をし始めるので、色々な作業を全部丸投げされる。

日本にいた時は上司のことをある程度尊敬していたし、経費削減のためにあまり残業を付けないように上司も気を付けていたから、仕事は早く終わらせるように上司もみんなで一生懸命働いて早く終わらせる努力をしたけれど、この店は残業代とかそういう概念がないので(時間は記録していない)、16時半までだろうと17時半までだろうと給料は一緒なので、いくらでも人に丸投げ…。

 

結局は、私が日本人過ぎて、海外の習慣を受け入れられなかったこともあり、3日で我慢の限界が来て、辞めてしまいました。

 

情けないと言えば、情けない。や、情けないしかない。

ガッカリし過ぎて、友達と飲みに行ったのに、全くご飯を食べる気にも飲む気にもなれず…。

 

ただ、しっかりとお給料は3日分貰いました!

「私今日まででもう15時間以上働いてるし、このまま日曜まで働いたらどう考えても40時間超えるし、こんなんMedia jornadaじゃないし、私スペイン語勉強する時間がほしいからこの労働時間でこの給料とか無理!」と言ったら、あっさり辞めさせてもらえました。

こうして1日25ユーロねと、3日分の75ユーロを貰って、スペインでの仕事を終了したのでした。

もちろんすごく感謝の気持ちは伝えましたし、スペイン語をまずは勉強したい(中国語のアクセントのスぺ語がわかりにくかったというのもある)と言うわがままな理由でやめてごめんなさいと謝りました。

 

ちなみに色々給料などに問題はあるものの、コントラトを結ぶつもりではいたらしく(実は辞める日にサインできる準備はしていたらしい)、ちゃんと税金は納めるつもりで必要書類やビザの確認はされていたのでネグロの仕事ではありませんでした。

 

今回はコントラトがない状態(まだコントラトの紙を用意していなかったので)で働いていたので、あっさりと辞めることが出来たのですが、実際は迷惑がかかるので、辞めるのであればちゃんと前もって(2週間前などには)伝えてから、辞めるのがベターです。

 

スペインでは中国の人は長時間働くと言うイメージがかなり強いのですが、これは本当にそうでした。

ただセビージャは観光関連の仕事はどこも厳しいのが現状です。

長時間労働は当たり前ですし、給料もそんなに良くありません。

長時間労働になりがちなのはセビージャの観光関連の仕事全体が抱える問題なんだよねと家主も言っていました。

数か月ごとの契約で、数か月おきに仕事を探している人は少なくないのも現実です。

英語を話せるスペイン人でも、そんなもんです。

私の友達では2人、ホテルでちゃんと長期で働いている方がいるのですが(2人とも40代)、それはかなり運がいいことらしいです。

長期間雇うと賃金を上げないといけなくなるので、一度解雇して数か月休ませてからまた雇うということをしている場所もありますし、その解雇している間を埋めるために雇われる人もいます。

スペインでは人を雇うのにもかなりコストがかかる(政府に払う税金は高いです)ので、季節によって労働者の人数を調節する場所は多いです。

 

あまりにも、アホらしいことだし、情けない話なので、書くのもなと思ったのですが、

スペインのワーホリの情報はまだまだ少ないので、少し仕事について書いてみました。

 

ちなみにセビージャではフランス語が出来ると仕事は見付かりやすいです。

あとは英語のネイティブかネイティブ並みに話せる人はかなり有利です。

 

中国人の経営のお店は仕事が見付かりやすく、さほど語学の能力が高くなくても働けるので、少し労働時間が長くても大丈夫な方、とりあえずお金が必要な方は中国人経営のお店を探すのもおすすめです、私には向きませんでしたが…。

 

同居人に「3日で仕事辞めちゃった…」と伝えたら、

「Don't let them exploit you」【搾取、利用させるな】と。

「exploitって何~?」という質問をしたら、わざわざ日本語で調べてくれたりと、

まあなかなか優しい同居人なのでした。

スペイン人はロンドンに働きに来た時、すごく嬉しそうにしてたと、ロンドンにいた時の話をしてくれて、スペインは結構老後う環境が悪い場所は悪いし、利用しようとする人も多いから、気をつけるんだよ、と。

 

最初はあまり好きじゃなかった同居人だけれど、たまに優しいので、あともうしばらくここで生活しようかなと思っています。

ただ毎日スぺ語を使う機会は溢れているし、タバコをよく吸ってはごほごほと早朝から大きな声でむせてくるので、ストレスの少ない日本人の家にすればよかったと未だにたまに思うことはあります笑

 

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写真は関係ないけど、冬のセビージャ。